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英語 Q and A

このブログは英語学習に関するさまざま質問とそれに対する私独自の回答を収めるために開設されたものです。 英語に関する悩みを少しでも減らし、実りある学修を続けていきましょう。 タイトルをクリックすれば閲覧できます。

   

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Speaking 全般

Q.1 Speaking の練習はどうやるのが良いですか?
Q.2 英語を話せるようになるためには、やはり「話してみる」という度胸が必要だなと痛感したのですが、やはり回数を重ねていくしかないのでしょうか?
Q.3 スピーキングの時の頭の中は全部英語ですか?それとも日本語を意識してますか?
Q.4「えーっと」と考えているときに、しばしば 'you know' というフレーズが使われますが、なぜ 'you know' なのですか?
Q.5 英会話教室に行かなくても、留学しなくても、ネイティブな発音が出来るようになるにはどうしたら良いですか?
Q.6
英語の歌を歌いたいのですが、最初にすべきことは何ですか?

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Q.1 Speaking の練習はどうやるのが良いですか?
レベルや目的によって多くの練習法があるのですが、それらすべてを紹介することは難しいので、基本的な方法を紹介することにします。

〔その1 シチュエーション会話〕
身近なシチュエーションの会話を練習する。
たとえば、McDonald's のようなファストフード店に行った場合、ほぼ決まったやり取りが行なわれます。ほかにも、道案内をしたり道を尋ねたりする場合でも、決まった英語を使えば問題なくやり取りが成立します。
つまり、初期の段階ではまず、パターン化されたやり取りから練習するのが良いということです。

〔その2 方略ストラテジーを覚える〕
「方略ストラテジー」とは、簡単にいえば、咄嗟に出せるようにしておくべきフレーズのことです。
たとえば、相手の言っていることがわからない場合、I don't understand. ないしは What does ... mean? と言えば、相手はゆっくり話してくれたり、別の簡単な言葉で言い直してくれます。
お願いしたいときは、Can you send it to me with LINE?(それラインで送っておいてくれない?)や I would like you to help me with my homework. Is it OK?(私の宿題を手伝ってほしいんだけど...いい?)と言えば、まず間違いなく伝わります。

〔その3 表現を盗む〕
これは私が今でも実践していることですが、相手の言った英語をそのまま(といっても、少しは変えますが)「パクってしまう」方法です。
年齢や立場の問題もあるので、必ずしも相手の言った英語が自分にとっても適切というわけではありませんが、それを考慮しても通じる英語を話せる確率は格段に上がります。
しかし、この「盗む」技術には「聞く」能力が必要不可欠です。聞き取れないものを盗むことはほぼ不可能だからです。

言語は「話す」「聞く」「読む」「書く」の4つの技能で構成されていますが、すべての技能は関連しており、どこかの技能を伸ばすとどこかの技能が伸びることになります。
「話すためには「読むは不必要」と考えている人がいますが、決してそのようなことはなく、読んだ際にいいなと思ったフレーズを今度は話したり書いたりする際に使えば良いだけです。
どうも、この連動性を意識せず、それぞれの技能をバラバラに学習している人が多いように感じられますので、「すべての技能は連動している」ということを意識して、今後も学習を続けていってほしいところであります。

最後に1つ余談ですが、
日本人(日本での教育を受けた人)はどうも「話す」ことに苦労しているように感じますし、実際、私もそうでした(今もそうかもしれませんが)。
この理由は簡単で、実践する場が少ないからです。
昔よりもはるかにその機会は増えましたが、それでもまだまだ英語を使用する場面は少ないです。
しかし、現在では、インターネットというとても便利なものがあり、それをうまく活用すれば、お金を使わずに会話の機会を設けることができます。
また、学校現場でも実際の会話に倣った練習を数多くさせています(先の【その1】はその典型です)。
いきなり野に放つのではなく、事前に準備をするというわけです。

にもかかわらず、本当の意味で真剣に練習している生徒は少なく、大人になってからその重要性が気がつくようです。
学校は可能な限りの努力をして皆さんに英語を使う機会を提供しているのですが、その会話の授業で英語を話さず日本語を話している生徒がいる(つまり、サボる生徒がいる)という事実も見逃してはいけません。サボっていた分を大人になってから英会話学校や有料コンテンツにお金を出して取り戻すというのは、なんだかばかばかしい気がします。
〈せっかくの機会を生かすも殺すもキミ次第〉



Q.2 英語を話せるようになるためには、やはり「話してみる」という度胸が必要だなと痛感したのですが、やはり回数を重ねていくしかないのでしょうか?
そうですね、やはり回数を重ねていくしかないと思います。
泳ぐことや自転車に乗ることと同じで、最初は「ビビって」しまうものです。
しかし、「慣れ」というものは怖い(良い)もので、回数を重ねていくうちにだんだんと「へっちゃら」になってきます。
日本人英語学習者は「英語を間違えないよう」にするのですが、外国語を間違えないというのは、理論上ほぼ不可能です。
そして、この「間違いを恐れる」ことも回数を重ねていくとあまり気にならなくなり、むしろ、間違いを犯すしながら、徐々に「それらしく」なってきます。
間違いのままで良いというわけではありませんが、間違いを気にしていても先には進みませんので、発想を変えて(逆に)『間違いに行く!』ぐらいの気持ちで臨んでみるのはどうでしょうか。



Q.3 スピーキングの時の頭の中は全部英語ですか?それとも日本語を意識してますか?
私の場合は、話す際、すべてが英語のままというわけにはなかなかいきませんね。
どうしても日本語が頭をよぎってしまいます。そういう意味ではまだまだ修行不足といったところでしょうか。
最終的には頭の中はすべて英語になったほうが良いのでしょうが、日本語があっても、練習さえすれば、会話にそこまでの支障はきたしません。
私の場合、パッと英語が出てこなかった場合は頭の中で超高速で英作文をしています。
英作文といっても、完全な文を作ってから発話するわけではなく冒頭の3, 4語が組立った時点で発話を始めます
最初の数語さえ発話すれば、「発話のターン」は自分になるので、相手は少し待ってくれます。これには慣れも必要ですが、最初の数語が出ると、あとは意外にどうにかなるものですし、その間に次のセリフを考えれば良いので、最終的に会話は成立します。



Q.4 「えーっと」と考えているときに、しばしば 'you know' というフレーズが使われますが、なぜ 'you know' なのですか?
『ウィズダム英和辞典』(第3版、三省堂)には、次のような説明が載っています。
〈会話のシグナル〉 you knowは文字通り「あなたがわかっている(ように)」と話し手が考えていることから、⦅つなぎ表現⦆として自分の主張や発話の意図を確認・念押しして聞き手に理解や同意を求める。 聞き手も知っている事柄を思い起こさせて説明したり、「わかっているとは思いますが…してはどうですか」と控えめに主張したりする。 話題を導入する際には唐突に新しい話題を始めるのではなく、聞き手が知っていると思われることを述べる。 このように話し手は聞き手に共感を求めるが、戦略的に相手は知らないとわかっていて共感を強要する場合もある
you know の後の内容は「相手が知っている(であろう)内容」であるため、文字通り、you know(あなたは知っている(と思うけど))が使用されるわけです。
なお、『ウィズダム英和辞典』の説明からわかる通り、you know には3つの使い方があります。
それらはしばしば①文頭、②文中、③文末でそれぞれ使用される傾向がありますので、気になる人はぜひ辞書で you know を調べてみましょう(know の欄にあるはず)。



Q.5 英会話教室に行かなくても、留学しなくても、ネイティブな発音が出来るようになるにはどうしたら良いですか?
第二言語習得の世界では、その言語の母語話者並みに発音が上手な話者のことを「例外的な成功者」と呼びます。
つまり、どんなに発音を練習してもネイティブ並みの発音を手に入れることは極めて難しいということです。

日本に長くいる日本語が堪能な外国の方の日本語も、注意して聞くと、やはり日本人の発音とは少し違うように聞こえますよね。どんなに長くその国に暮らしても、その言語の母語話者並みの発音を手に入れるというのは並大抵のことではないということです。

そこで、発想を変えて「世界で通じる発音」、「ネイティブにも通じる発音」を目指すほうが難易度はグッと下がり、実際にこれは可能です。

世界に数十億人いるとされる英語話者の半分以上は非英語母語話者です。その人たちは決して「ネイティブ並みの発音」とは言えませんが、十分互いに意思疎通が図れています。

英会話教室や留学を考えないのであれば、外国の方がいるところに勇気を出して行ってみたり、インターネットなどを利用して(日本語を学んでいる)外国人を見つけることで、「タダ」で英語の練習はできます。
今は、お金を使わなくても豊富な学びの場は見つけることができると思います。
その努力を惜しまなければね!



Q.6 英語の歌を歌いたいのですが、最初にすべきことは何ですか?
「連音(リエゾン)」の練習ですかね。
「連音」というのは、概略、たとえば ‘Let it go’ でいえば、「レットイットゴー」と発音するのではなく、「レリゴー」のように音を繋げて発音することを言います。
この「連音」はカタカナ英語に慣れているとうまくいきません。
※このような本物の発音を「嘲笑する」人がいますが、そういった人は今度は逆に、海外の人に「嘲笑される」ことになります。

英語の歌や会話などでは、これが頻繁にかつ当然のように行なわれていますので、まずはそれを練習するのが良いと思います。



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