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英語 Q and A

このブログは英語学習に関するさまざま質問とそれに対する私独自の回答を収めるために開設されたものです。 英語に関する悩みを少しでも減らし、実りある学修を続けていきましょう。 タイトルをクリックすれば閲覧できます。

   

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Writing 全般

Q.1 中学レベルの英語すら書くことができないのですが、どうすれば良いですか?
Q.2 writing が苦手です。どういう勉強がおすすめですか?

Q.3 英作文を書く際、どのようなことに気をつけて書くのが良いでしょうか?
Q.4 書く訓練にいいテキストはありますか?
Q.5 英作する際に使える例文や文型を教えてください
Q.6 アウトプットのために英語の単文で日記を書いていますが、表現が広がりません。進歩するにはどのような努力が必要でしょうか?

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Q.1 中学レベルの英語すら書くことができないのですが、どうすれば良いですか?
Q.2 writing が苦手です。どういう勉強がおすすめですか?
まずは、中学校レベルの問題集を使っての「和文英訳」をおすすめします。
たとえば、次の日本語を瞬時に英語に変えることができるでしょうか(解答例は後述)。
  1. 来週、転校生が来ます。
  2. 雨が降りそうです。
  3. その人は何か黒っぽいものを着ていました。
  4. [プレゼントを渡して]気に入ってくれればいいけど。
  5. 5月でも寒い日がある。
これらの日本語はすべて、中学校2年生までに習う単語や文法で表現することができます。
もしこれができない、あるいは、作るまでに時間がかかるようであれば、中学生レベルの問題集から始めたほうが良いでしょう。

「中学」と聞くとレベルが低いように感じるかもしれませんが、中学レベルの英語をしっかりとマスターできていれば、かなり自由に色々なことを表現できるようになります
世の中の英語の約8割は中学校卒業までに習う文法で出来ているという調査もありますから(単語量は除きます)、まずは中学英語を自由自在に扱えることを目指すのが良いと思います。

また、「模倣」も効果的です。
模倣とは要するに、見本となる英文をコピーすることです。ただし、1語1句コピーしても、自分の言いたい内容にはならないので、少し単語を変えたりする工夫は必要です。

書くことができないのは、書くことを練習していないからです。
「話す」や「聞く」と違って、「書く」という能力は決して自然には身に付きません
文章を正しく書ける人は、大人になるまでに必ず書く練習をしています。
みなさんも、幼稚園・保育園の時代からこれまでずーーっと書く練習をしてきたはずです。

最近では、英文を添削してくれるインターネットサイトやアプリがけっこうあります。そういったサイトを利用すれば、先生がいなくても(周りの目を気にせず)英語を書く練習ができます。

もし問題集での練習を考えている場合は、以下の観点を考慮して適する本を探してみると良いと思います。

解答が複数あるもの
解説が豊富についているもの
③和文英訳中心のもの(しかし、実はあまりない)。整序問題(並び替え)から始めてもOK

④ネットでポチッではなく、書店に行って自分の目で見て決める


《1-5の解答例》(以下、空白部分を範囲選択すると文字が表示されます)
1. A transfer student is coming next week.
2. It is going to rain.
3. The man was wearing something black.
4. I hope you like it.
5. It can be cold in May.



Q.3 英作文を書く際、どのようなことに気をつけて書くのが良いでしょうか?
動詞と語順を大切にすることです。
英語という言語は、動詞がすべての起点となっています。
そして、その動詞によって、動詞以降の語順が決まります

たとえば、give という動詞は基本的にその後ろに名詞が2つ連続します。

例)She gave me a present.

そして、この語順は自由に変えることができません(ただし、(d) のタイプは認められます)。

(a) × She me a present gave.
  「彼女は私にプレゼントをくれた」
(b) × She a present me gave.
  「彼女はプレゼントを私にくれた」
(c) × Gave she me a present.
  「くれたんだ、彼女は私にプレゼントを」
(d) ○ She gave a present to me.

それぞれの訳をみればわかる通り、日本語は語順をかなり自由に入れ替えることができます。
この語順の不自由さと自由さが英語と日本語の大きな違いの1つです。
よって、語順が自由な日本語の感覚を語順が不自由な英語には適用できない、ことになります。
英作文のように、時間をかけて英語を作ることができる場合、まずはこの点に注意して書いてみるのが良いでしょう。
「書く」ことは「話す」ことにも応用でき、時間をかけた英作文が即効性が必要な会話にも有効であるということがわかっていますので、話す練習だと思って取り組んでみるのも良いと思います。



Q.4 書く訓練にいいテキストはありますか?
書店で売られている教材は毎年変わっていくので、なかなかお勧めのものを紹介しづらい事情があります。
そこで、具体的な教材ではなく、こういったのが良いというものをお伝えしますので、それを元に書店にて探してみるのはいかがでしょうか。

①比較的簡単なもの(中学1,2年生レベルからでも良い)
→まずは慣れることが大切なので、易しいものからでまったく問題なし

②解答が複数あるもの
→答えとなる表現は1通りではない場合があるため、別解や違う言い方が載っているものが良い

③薄めのもの
→「やりきった」という達成感を持つことが次へのモチベーションに繋がる



Q.5 英作する際に使える例文や文型を教えてください
例文そのものを提示するのは難しいですが、基本的な文型さえわかっていれば、英語はある程度書けるようになります。ただし、中学校で習う文法を修得していることが前提です。
たとえば、ある映画俳優に以下のようなファンレターを送ったとします。

Dear Mr. Ozawa

  I met the movie which you starred three years ago. I was moved with the movie very much. I have been fan of you since that time. Your performance is always wonderful and marvelous. I'm very happy to hear that your new movie will come soon. I can't wait for it! I always watch English movies in dubbed Japanese, but next time I'll try to watch it in English, original version.

Best regards,
Kenji

この文章はほぼ「SVC」及び「SVO」の文型で構成されています。また、使用している文法はすべて中学校で学習することになっているものです。

単語は確かに大切なのですが、ただ単に単語を並べるだけでは言いたいことを適切に表すことができません。しっかりとしたルールに則って単語を並べる必要があります。言いたいことを適切に表すためのルールが文法なわけです。
このような観点から、これまでの学校教育は「文法教育」に力を入れてきたという背景があります。



Q.6 アウトプットのために英語の単文で日記を書いていますが、表現が広がりません。進歩するにはどのような努力が必要でしょうか?
「英語で日記を書く」というのはとても良い練習になりますが、漫然と書いているだけでは表現が固定化してしまったり、I went to a sushi restaurant. のような、短くかつ平易な英文を繰り返すことになってしまいます。
日記を書く際に注意すべきなのが、日本語で書いても中身のある内容になっているか、という点です。
もし日本語で書いても、「昨日は友達とランチにいった」とか「今日は頑張って5時に起きた」といった質素な内容となってしまうようでは、数日程度の日記ならまだしも、1週間、2週間、1か月と経つにつれ、書くことが段々となくなっていきます
日記とは少しズレるアドバイスですが、私は以下のような方法でトレーニングしていました。

①30分前や1時間前にあった出来事を声に出さなくても良いので独り言をする(もしくは頭の中で言ってみる)
②英語で言えない(どう表現して良いかわからない)出来事がいくつかあることに気がつく
③出来事をすべて英語で書いてみる
④②では言えないと思っていた表現の中には、やはり言える表現があることにも気がつく(咄嗟のアウトプットではできなかっただけ)
⑤それでもまだ言えない表現があるので、それをどう英語で表現すれば良いのか考える、調べる、人に聞く

文章で説明するのは難しいですが、例えば、次のようなことを出来事を思い出したとしましょう。

(そういえばさっき、学校に来る間に外国の人がサクラを撮ってたなぁ。見た目からすると、アジア圏の人もいたし、アメリカ人っぽい人もいたなぁ)
今日電車が遅延してて、めっちゃ混んでたなぁ。んで遅延すると電車って混むんだろう。てか、遅延とかまじやめてほしいわ)
せっかく1限の授業に来たのに抽選するって。はー、ないわー

わかりやすく青字にしましたが、この青字の部分、英語で言えますか?
おそらくですが、言えない日本人が多いでしょう。
しかし、この青字の部分を英語で表現したいはずです。
であるなら、その言いたい部分を表現できるように訓練するのが自分にとって最も有益なことということになります。
表現を豊かにするためには、「語彙力」だけでなく、「文法力」もきわめて重要です。

最初の「通信に来る間に外国の人がサクラを撮ってた」という部分を英語にすると、

(a) When I came to school, I saw many people. They were forenigers and they took sakura.
(b) When I was walking to school, there were many foreign people who took pictures of sakura.
(c) Walking to school, I saw a bunch of foreigners taking pictures of cherry blossoms.

といった感じなるでしょう。

(a)から(c)になるにつれて、文法力と語彙力を上げています。(c)のレベルで他の青字も表現できるのであれば、おそらく皆さんが望んでいる英語力は身につけていると思われます。(a)は、英語初級者の人ならこう書くだろうなぁと予想して書いたものです。
したがって、本来の意味とは若干ズレていますが、とりあえずこのぐらい書けるのであれば、十分な希望があります。

話す際、相手が待ってくる保証がありませんから、即効性が必要です。一方、書く際にはそれなりの時間的猶予があります。

まずはとっさに言えるかを確認する。
言えないのであれば、ゆっくり文字に起こしてみる
そのうえで、表現できないものはさらに時間をかけて表現できるようにする
そして、また練習する
これを繰り返すことで、英語表現力は確実に上がっていきます。
ぜひお試しを!


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