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英語 Q and A

このブログは英語学習に関するさまざま質問とそれに対する私独自の回答を収めるために開設されたものです。 英語に関する悩みを少しでも減らし、実りある学修を続けていきましょう。 タイトルをクリックすれば閲覧できます。

   

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英語学習全般(その3)

Q.21 リスニングを上達させるにはどうしたら良いですか?
Q.22 毎日英語の勉強を継続させるためにはどうしたら良いですか?
Q.23 コロナ禍における留学について
Q.24
英文学科(英文学所属)として今やっておくべきことは何かありますか?
Q.25
留学したくはないが、英語を話せるようにはなりたいのですが、どうしたらいいですか?
Q.26 どうやって英語学習のモチベーションを維持していましたか?

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Q.21 リスニングを上達させるにはどうしたら良いですか?
リスニング学習については「こちら」に回答集をまとめていますので、まずはそちらをご参照ください。
少し追記しますと、リスニング力とリーディング力は、目の前に英語話者がいなくても身につけることのできる能力、もっといえば、自分ひとりで身につけることのできる能力です。
むしろ、この2つの能力は、話すや書くの能力よりも先に身につけておくべき能力です。
相手の言っていることがわからないのに話せても仕方ありませんからね。

わたしは、最近はスマートフォンの無料アプリを使ってリスニング練習をしています。
有名なところでは VoiceTube や TED は使いやすくて良いですね。
そのほかにも色々なアプリを試していますが、無料ゆえの使いづらさもありますが、うまく使えばこれ以上のない練習教材となるでしょう。
利用のあたっては以下の2点を確認するのが良いと思います。

①台本(スクリプト)を見ることができるか
➡セリフを確認できないとリスニング力が身につきづらいため
➡日本語訳はあってもなくてもOK

②毎日行なえるほどの長さ(1つ1つの音源が長すぎない)か

➡疲労感を覚えるとやる気が維持できないため



Q.22. 毎日英語の勉強を継続させるためにはどうしたら良いですか?
根本的であり、かつ究極の質問ですね。
以下、思い出とともに、わたしなりの回答を書かせていただきます。

もし今、英語学習を毎日できていないのであれば、「毎日」と気を張らずに、まずは「できれば毎日」あるいは「2日1度」、「バイトのある日は短め」といった少し緩めのルールから始めてみるのが良いかもしれません。
そしてそれと同時に、これ以上はサボらないというラインも決めておくと良いと思います。
また、ある特定の日だけ頑張りすぎると長続きしないので、1日の総学習時間は(こちらを最低 X 分と決めていれば)短くても良いと思います。

わたしは学生時代、通学の電車の往復の間(往復約2時間)、英語の学習をしていました。
座れると寝てしまったり、マンガを読んでしまったりすることもありましたが、学校に着いたら(家に帰ったら)、その日何を何分学習したかを書くようにしていました。
そして、1週間,2週間,1か月の学習回数総学習時間をみて「自分はほかの人らよりも学習しているぞ!」と心の中でひそかに思っていました。
今でも電車では、読書かリスニング学習を行なっています。

英検やTOEICなどで点数が上がればモチベーションも維持できるかもしれませんが、常に右肩上がりというわけにはいきません。点数が停滞するときは必ずあります。
しかし、そのときに自分はどれだけ頑張っているのかという「頑張った係数」(わたしが勝手に名付けました)を見ると人は頑張れるものです。

今はスマートフォンという超強力な誘惑アイテムがあるため、それに負けない精神力も必要かもしれませんね。
かつてスマホのゲーム(いわゆるソシャゲ?)に手を出したことがありますが、1年でやめました。「これは(色々と)やばい」と強く感じたからです。
また、何かメッセージがあるとスマホが反応して「見たい」という気持ちを駆り立てます。
集中力というのは出すのは大変ですが、切るのは非常に簡単です。
スマホ「なんかに」貴重な集中力を切られていてはもったいないです。
今は、常にミュート状態にして自分が見たいと思ったときにしか触らないようにしています(急を要する場合は通話するように伝えてあって、そのときだけは音が出るように設定しています)。



Q.23 大学生の間に留学に行きたいと考えていたのですが、コロナがあって行くことが出来なそうです。留学に行くことはやはり厳しいですか?また、行かれない場合どのようなことを実戦したらいいのか分からないため教えていただきたいです。
ここでいう「留学」は、英語圏(イギリス・アメリカ・カナダ・オーストラリアなど)への留学を指しているでしょうから、このコロナ禍においては留学は難しいかもしれませんね。もちろん不可能というわけではないですが、家庭の事情(親が反対する?)金銭的な事情(お金は大丈夫?)その国の事情(今その国にいると差別的な態度を取られる?)などを考慮して、行くか行かないかを判断されるのが良いと思います。

わたしも大学のときに、約1か月半の語学留学と約1年の海外大学留学の2回の留学をしました。異国の地で過ごすのは色々と大変でしたが、今となってはとても良い経験だったと思います。ちなみに、留学費用の7割は自分で用意し、残り3割は(返さなくてよい)奨学金と親からの援助でなんとかしました(帰ってくるときにはほぼ無一文になりましたが)。

海外留学は外の世界を知るにはとても良い機会です。しかし、海外留学をしたからといって英語力が爆発的に向上するわけではありません。やはり、そこでどのように過ごしたかが重要です。
今はインターネットが盛んですから、人と触れ合わなくてもなんとか過ごせます。むしろ、一人で過ごすのが好きな人もいるでしょう。
しかし、日本にいてもできることを海外でやってしまってはあまり意味がありません。せっかくの「期間限定」の海外留学なわけですから、普段とは違うことをしてこそ意味があると思います。ちなみに、わたしは超が付くほどのインドア派でしたので、最初の1か月はほぼひきこもり状態でした。

英語の実戦(実践)経験を海外で積むのはもちろん大切ですが、インターネットを利用すれば日本にいても実戦を積むことはできます。スマホのアプリにも便利なものがたくさんあります。どうしても無料のものを使いたくなるでしょうが、良いものほど有料である場合が多いので、本当に実戦経験を積みたいのであれば、有料に手を出してみるのが良いと思います。有料といっても海外留学よりお金がかかることはないでしょうから。

かつて、1年生の英語授業を担当した際、インターネットを介して海外の人と交流できるサイト(無料)を授業で紹介・使用していました(サイトは現在閉鎖中)。
数名の学生はそのサイトにハマったらしく、2年生以降もそのサイトを使って英語学習に励んだそうです。その学生が4年生になったとき、キャンパスで会ってそのことを教えてくれました。その際、たまたまネイティブの先生が通りかかったのですが、明らかなほど英語を流ちょうに話せるようになっていました。日々の積み重ねの大切さを学生から教えてもらった瞬間です。

日本にいては出来ないこともあるでしょうが、日本にいて出来ることはたくさんあります。
その筆頭が、リスニングリーディングです。そしてこのリスニングリーディングは、ネイティブがもっとも教えるのが苦手なものです。よって、この2つの能力は人から教えてもらうよりも、自分自身で多くの練習を積んだほうがはるかに時間効率も学習効率も良いです。
リスニングリーディングは日本にいても、いやむしろ、日本にいる間に身につけておく必要のある能力です。だからこそ、今までの日本の英語教育はこの力の向上を優先的に取り組んでいたわけです(今ではその方針が逆に批判の的になっていますが)。
今であれば、インターネットさえ使えば、いくつらでも教材が見つかりますから、毎日1題ずつ何かしら課題をこなしていけば、相当な力がつくと思います。
そして、スピーキングであっても、インターネットのサイトやスマホのアプリを使えば、日本にいても練習することができます。
あとはそういったことに積極的に取り組めるかどうかだと思います。
ある研究データによれば、同じ課題であっても、人から指示されて取り組む場合と自分でそれが必要だと思って取り組む場合とでも、後者のほうが能力の伸びが良いそうです。

海外留学したいというほどの気持ちがあるのであれば、日本にいても出来ることをまずやり、そのうえでチャンスがあれば、海外に旅立つことを考えてみてはどうでしょうか。



Q.24 英文学科(英文学所属)として今やっておくべきことは何かありますか?
色々書きすぎても混乱させてしまうと思いますので、「今後のためにやっておいたほうが良いこと」を3点挙げます。

①英語力を高めるために日々がんばる
②学問分野を決める
③英語を少しでも活用した職業に就きたいのか考えておく

まずは①について簡単に。
このようなことを言っては身も蓋もないかもしれませんが、英文学科に所属しているだけでは、もう少し具体的にいえば、授業で出された課題に取り組んでいるだけでは英語力はなかなか高まりません。ピアノ教室や料理教室に通うだけではうまくならないのと同じです。やはり、個人の練習があってこそ、ピアノ・料理教室に通った意味があるというものです。学校教育もこれと同じです。
例えば、通学の合間にリスニング練習をしたり、寝る前に単語を暗記したり、隙間時間に目についた日本語を英語に変換したりする(できなかったらあとでググってみる)など、ほんの少しでも良いので、何かできることを日々やっておくことが大切です。
それが積もりに積もって、気がついたらけっこうな英語力が身についています。
これは「500円玉貯金」のようなもので、やった人とやらなかった人ではあとで大きな差がつきます。今あるいは過去のことは取り返せませんから、‘未来’に目を向けてがんばってほしいと思います。
わたしの場合、以下のようなことを日常に取り入れるようにしています。1日1回必ずどれかはやります。
  • 英語のペーパーバック(いわゆる小説)を読む
  • 日本のマンガの英語版を読む
  • 映画やアニメを見るとき、洋画・邦画問わず、英語字幕を付ける
  • スマホアプリを使ってのリスニング練習、単語学習
  • ふと思った日本語を頭で英語にする
  • 研究のための専門書を読む
以下がやめてしまった習慣。
  • 英字新聞を読む
  • 携帯電話の表示を全部英語にする
次に②ですが、ここでいう「今のうち」が、大学1年生あるいは2年生を指しているものとして話を進めます。
大学教育では、通例、2年生(2年次)から専門科目が増えていきます。その多くは「選択」科目なので、自分でどの授業を取るか選んでいくことになります。
英文学科というところは、主に「英語学」「英米文学」「英語教育」から構成されていますので、どの分野を中心に学んでいくかはある程度早い段階で決めておいたほうがよいです。そうでないと、学ぶ学問系統がバラバラになり、一貫性がなくなってしまいます。もちろん、色々な授業をとって少しずつ学問分野を狭めていくのはアリです(わたしは最初、英米文学系の授業を多くとっていましたが、途中から英語学系の授業を多くとるようになりました)。
友達・知人と相談して同じ授業をとることはあるでしょうが、シラバスを見て「これはおもしろそう」と思う授業は優先してとったほうが良いです。
英語にまつわる謎に興味がある人は「英語学」を、英語を読むのが好きな人は「英米文学」を、教育に興味がある人(教員を目指す人)は「英語教育」を中心に学ばれてみてはいかがでしょうか。
本当に悩むようでしたら、英文学科所属の専任教員あるいは職員の方に尋ねてみるのが良いと思います。

最後に③です。
「英文学科所属」と聞くと、将来の職業も英語関係を連想しがちですが、その発想は逆に可能性を狭めてしまうことになります。あまり無責任なことはいえませんが、英文学科で学んだがゆえに英語関係の職には就きたくないと思うようなことがあっても何ら不思議ではありません。英語が好きなら趣味で続けていけば良いだけですし、職業ではないがゆえに楽しく続けられるかもしれません(趣味が高じて副業として稼げることもあるかも!?)。
今は何かと世間が騒がしいです。
自由が利かないそんなときだからこそ、時間をかけて自分の将来について考えてみることは大切です。
今となってはずいぶん昔のことですが、わたしも教員になろうと決めたのはちょうど二十歳のときでした。
よく、「大学生活は心理的モラトリアムも兼ねている」と言われます。心理的モラトリアムとは、大人になるために(大人社会に出ていくために)必要な猶予期間のことです。その貴重な猶予期間を大切にし、自分の将来について真剣に考えてみてはいかがでしょうか。



Q.25 留学したくはないが、英語を話せるようにはなりたい
わたしもまったく同じ気持ちで大学生活を送っていました。
結果としては、2度海外に行くのですが、それでも、「日本にいながら英語を使えるようになったらいいのになぁ」と常々思っていました。

話せるようになるための簡単な話が本ブログの「これまでの回答」の中の「Speaking全般」にありますので、まずはこちらをお読みいただくとして、そのうえで少し追加でお話します。

わたしの時代との大きな違い、それは日本にいながら英語を話すための環境が整っているということです。
かつては「駅前留学」といって、仕事や学校帰りに駅の近くで英会話教室に通うことでなんとか英語を使う機会を見つけていたものです。
もちろん今でも「駅前留学」はありますが、その地位はインターネットの発達によってかなり脅かされています。
有名なところでいえば、「レアジョブ」というオンライン英会話がありますよね。1回のレッスンが数百円で受けられて、ネットさえ繋がっていれば場所を問いません。
わたしが所属している学部にこのレッスンを受けたことのある学生がしばしばいて、感想を聞いたりしますが、概ね、良い評価のようです。
無料のサイトやアプリもありますが、本腰入れてやるのであれば、有料に手を出したほうが良いです。
無料は手を出しやすいですが、無料はしょせん無料ですし、なによりも「どうせ無料だし」と思って、途中でやめてしまう原因にすらなります。
英語学習の成功のカギは実行継続です。
いくつかを試して、自分に合うものを探してみると良いと思います。決して英会話練習動画だけをみて満足せず、自分でも実行するようにしましょう。
「いいね」を押す前にまずは自分でもやってみるぐらいの気持ちが良いかもしれませんね。

もう1点、意外に知られていないような気がしますが、英作文能力は会話能力にも影響を及ぼします。たとえば、以下の日本語を見て、英語にできますか?

①窓開けっ放しにしたの誰?
②その写真を見れば、ナイアガラの滝(Niagara Falls)がどれだけすごいかわかるよ。
③そうそう、最近彼女ができてさ。彼女の笑顔、マジで最高。キャサリンっていうんだけど、頭もいいんだぜ。

解答例は下のほうに記載しておきましたが、どれも中学校の文法レベルで十分表現できるものです。①から③で③が最も簡単です。

もし上記の日本語を英語にできないようであれば、辞書などを使って時間をかけても良いので、適合する英語を考えましょう究極、誰かに聞いても良いです)。
あとは、「言えなかった表現リスト」的なものをスマホのアプリで管理し、時間があるときにそれを見る(練習する)ようにしておけば、気がついたときには上記の日本語を瞬時に英語にすることができるようになっています。
大切なのは、実行継続です。
そのための道具はもはや揃っています。あとは一人ひとりが頑張れるか、それにかかっていると思います。
ぜひ頑張ってください。


解答例(以下、範囲選択すると文字が表示されます)
①Who left the window open?
②If you look at the picutre, you can see how great (or splendid) Niagara Falls are.
[OR The picture of Niagara Falls makes you see how great (or splendid) they are.]
③Hey, listen. I got a girlfriend recently. Her smile is awesome (=very good). Her name is Catherine, and she is intelligent too.



Q.26 どうやって英語学習のモチベーションを維持していましたか?
「どうやって」と言われるとなかなか回答が難しいですが、今も変わらないのは、「英語を少しでもできるようになりたい」、「英語のことをもっと知りたい」という気持ちです。
これだけのために今でも英語の学習を続けているといっても過言ではないでしょう。

ただ「勉強」は嫌い。嫌いなことは長続きしない。じゃあどうするか。「好きなことに少し英語を入れてみよう」、「世の中的にちょっとかっこいいと思われることやってみよう」と考えました。
例えば、「マンガを英語で読む」、「ケータイやゲームの言語設定を英語にする」、「辞書のどのページでも良いから開いたページは上から順に意味と訳を確認する」、「海外の掲示板に英語で書き込みをしてやり取りをする」など、思いつく限りのことは色々やりましたね。

「マンガを英語で読む」は大学生のときはかなりやりましたね。
留学したとき、そこの大学に熱烈なジョジョファンの人がいて、まさか英語でジョジョについて話すとは夢にも思いませんでした。
マンガは特殊な用語(必殺技?)がよくでてくるので、英語でそれを知らないとそのことについて会話するのはけっこう難しいです。
今流行りのものでいえば、「全集中の呼吸」は Total concentration breathing、「領域展開」は Domain expansion ですね確か。
呪術廻戦はなかなかに難解な文章なので、かなり良い学習になると思います。

「好きこそものの上手なれ」という諺があるように、もし英語学習が嫌い、モチベーションが続かないのであれば、好きなものの中に英語を少し組み込んでみると良いと思いますよ。
ディズニー映画が好きなら、吹替で見るのではなく字幕付きでも良いから英語で見るとか、SNSでフォローする人を外国人にしてみるとか、雑学が好きならそのネタを英語で探すとか、やりようはいくらでもあると思います。
最近はネットゲームが流行っているようですから、それが好きなら World Wide のサーバーに飛び込んで海外の人と交流するというのも手ですね(ネット上なら身の危険はまずないでしょうし)。

もちろん、「英検X級を取る」とか「TOEIC Y 点を取る」、「将来留学するぞ」といった具体的な目標を持つこともモチベーションに繋がると思います。わたしは大学生のときはこれらを目指して頑張ったことがあります。
しかし、これらの目標をクリアーしてしまった場合、そこが1つのゴールだと思ってしまい、英語学習が続けられなくなるかもしれません。
「やらないといけない」という強迫観念、義務感もときには必要ですが、度を超すと英語に向き合う気持ちを萎えさせてしまいます。
「勉強」でなくても英語力は高まりますから、自分にとってそこまでストレスなくできる活動を見つけ、それを習慣化すると良いと思いますよ。

したがって、前述のようなただ自分の趣味・趣向の中に英語を組み込む学習(これを学習というのかは謎ですが)と、こうなりたいという具体的なビジョンをもった学習の両方をやっていくと良いと思います。

以上、参考になれば幸いです。



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そのほかの回答も併せてご覧ください。
英語学習全般(その1)
英語学習全般(その2)
英語学習全般(その3)
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