忍者ブログ

英語 Q and A

このブログは英語学習に関するさまざま質問とそれに対する私独自の回答を収めるために開設されたものです。 英語に関する悩みを少しでも減らし、実りある学修を続けていきましょう。 タイトルをクリックすれば閲覧できます。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

留学について

Q.1 留学に必要な資格について
Q.2
語学留学に興味があるのですが、行く前にどの程度の英語力があれば良いですか?
Q.3
英語が話せなくても留学して大丈夫ですか?
Q.4
留学以外で外国人の友達を作る良い方法はありますか?
Q.5
物価の安い国のインターナショナルスクールの短期留学(半年ぐらい)に興味があったのですが、バイリンガルの友人に「英語は英語圏の国じゃないと意味がない」と言われました。どう思いますか?

拍手[1回]


Q.1 留学に必要な資格について
留学先にもよりますが、アメリカ・カナダであれば TOEFL、イギリス・オーストラリアであれば IELTS のスコアが必要になります。
どちらも4技能すべてを測る試験です。
受け入れ先の大学がそれぞれ合格ラインを決めていて、それを超えないと基本的には受け入れてくれません。
提携している海外大学との交換留学の場合、点数が低めに設定されることがありますので、担当課(or 所属学科)にて確認するのが良いと思います。
なお、日本で流行っている、英検やTOEICのスコアは「基本的には使えない」と思ったほうが良いです。

留学には多くの費用がかかりますが、調べれば公的な資金援助が見つかるはずです。返金の必要のない援助もあります。
資金援助を受けるにはそれ相応のスコアが必要ですが、スコアはどのみち向こうの大学に行くためにも必要なものなので、向こうの大学に行けるスコアがあれば資金援助を受けられる可能性もおのずと高まります。

わたしもお金がないなりに資金援助を受けて海外留学しました。
海外留学そのもので英語力が爆発的に向上するということはありませんでしたが、海外留学を通して得られた多くの経験(嫌な経験含む)は日本にいては得られなかったと思います。
経験が人を強くするはずですので、興味がある人はぜひ海外留学に挑戦してほしいと思います。
“留学には留学に行ったことのある人にしかわからない良さ・悪さがある”


Q.2 語学留学に興味があるのですが、行く前にどの程度の英語力があれば良いですか?
行く語学学校によると思います。
私が初めて行った語学学校は、レベルが7段階あり、一番下のレベルは中学1年生(以下)ぐらいのレベルだったと記憶しています。
すなわち、私が行った語学学校の場合、事前に必要な英語力はほぼ皆無ということになります。おそらく、こういった語学学校は多いと思います。事前に調べてみるのが良いでしょう。

留学はお金も時間もかかるため、その失敗を避けるために、事前に多くのことを調べます。しかし、調べすぎると留学へのマイナス要素が見えてきてしまい、逆に、行くのを躊躇(ためら)ってしまいます。まさに「本末転倒」、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」状態です。

結局のところ、留学に行く行かない、成功する失敗するは、心の強さの問題だと思います。なんとなく行って「得られるものがあればなー」程度では、おそらく得られるものは少ないでしょう。
失礼を承知で言えば、「留学してもたいして意味なかったよ」という人は、おそらくその程度の本気さしか留学に対してなかったということの裏返しだと思います。


Q.3 英語が話せなくても留学して大丈夫ですか?
目的や場所によると思います。

「語学留学」ならあまり話せなくてもよいと思いますが、「大学留学」(海外の大学へ行って、授業を聞き、単位を修得してくる)の場合、ある程度話せないとディスカッションやグループワークの授業のときに困ることになるでしょう。海外の大学では他の学生と話し合うことがけっこうありますから。
ただ、海外(主に北米)の大学には付属の語学学校があることが多く、大学に通いながらそちらにも通うというのが一般的かと思います。
そういった意味ではあまり話せなくても、努力と気合次第で何とかなります。


Q.4 留学以外で外国人の友達を作る良い方法はありますか?
日本にいる外国人と交流するのが良いと思います。
ここ数年で異常なほど外国人(旅行者)は増えています。ボランティアなどに参加し、その人たちと交流することで、いずれは彼ら・彼女らと友人関係に発展することでしょう。
なお、昨今では、インターネットで互いの言語を学習しているもの同士(つまり、自分は英語、相手は日本語を学習している人同士)で交流を図ることも可能になっています。
せっかく便利な現代に生きているのですから、そしてネット時代に住んでいるのですから、そういった利点は最大限に活かすと良いと思います。


Q.5. 物価の安い国のインターナショナルスクールの短期留学(半年ぐらい)に興味があったのですが、バイリンガルの友人に「英語は英語圏の国じゃないと意味がない」と言われました。どう思いますか?
バイリンガルと呼ばれる人の多くは、2つの言語を無意識に習得しています。
もちろんすべてが無意識というわけではありませんが、我々(ここでは一応日本人ということにしておきます)が日本語を習得したのと同じように、2つの異なる言語を日々の生活の中で習得していった人たちがバイリンガルです。
しかし、こと外国語ということになると、無意識に習得することはできません。
英語は我々(日本人)にとっては外国語であり、普段の生活ではあまり使用することがありません。そのような場合、必ず意識的な学習が必要になります。
したがって、無意識な習得と意識的な習得は同じではありませんから、そういった人たちのアドバイスは少し注意する必要があるでしょう。

話を戻して、質問者は英語学習に対してどういった将来像を描いているのでしょうか。
英語圏に行くためのステップアップと考えているのであれば、非英語圏の国でも十分得られるものはあります。非英語圏で力を付けてから、アメリカやイギリス、カナダのような英語圏に行っても遅くはありません。
また、シンガポールやフィリピンのような英語を第二言語としては使用しているものの、英語圏とは呼ばれない国の人たちは、自分たちがそういう境遇にいる(「どうせ英語圏じゃないんだろ」という偏見をもたれている)ことはわかっています。
だからこそ、外国語指導のための専門知識を得ようと、TESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)を取るために大学院の修了を目指す人も多くいます。
そういった課程を出ている人の指導は科学的な裏付けがありますから、信用にたるものでしょう。

最後に、留学で大事なのは、現地国の空気を吸っただけでできるようになるとは思ってはいけないということです。
私は留学する前に「他力本願は絶対にダメだ」と言われました。
「何かが得られる」といった漠然とした目標ではなく、「Xを得る」といった明確な目標を持って臨まないといろいろな面で後悔する可能性があります。
留学で得たものもたくさんありますから、機会があるのであれば、是非経験してみてほしいと思います。



PR
Copyright ©  -- 英語 Q and A --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]