忍者ブログ

英語 Q and A

このブログは英語学習に関するさまざま質問とそれに対する私独自の回答を収めるために開設されたものです。 英語に関する悩みを少しでも減らし、実りある学修を続けていきましょう。 タイトルをクリックすれば閲覧できます。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

TOEIC・検定試験など

Q.1 TOEIC のおすすめの教材はありますか?
Q.2 TOEIC のおすすめの勉強法はありますか?
Q.3 中学英語が出来ない人が TOEIC を受ける場合、最初は何点くらいを目標にしたら良いですか?
Q.4 TOEIC の勉強は何を重点的にやったら良いですか?
Q.5 TOEIC などで5か国の英語が流れますが、それぞれ何か違うのですか?
Q.6 TOEIC や TOEFL はどのくらいの点数を取れたら良いのですか?
Q.7 英検X級を取得するにはどれくらいの勉強時間が必要ですか?
Q.8
英検X級と TOEIC Y点はどちらが難しいですか?

拍手[1回]


Q.1 TOEIC のおすすめの教材はありますか?
TOEIC の教材はありすぎるというのほどあるので、「コレ!」といった1冊を教えるのがたいへん難しいです。わたしが知りうる限り、書店で売られているものでダメなもののほうが少ないので、究極的には「どれでも良い」と思います。
ただこれだと、『じゃあ、どうすれば…』となるでしょうから、1つの指標としてレベル別(目標得点別)に対応した教材を選ぶと良いと思います。

TOEIC のレベルは概ね次の4つに分かれます。
ここでいう TOEIC は Reading and Writing Tests(990点満点)のほうを指すものとします。
※TOEIC にはもう1つ、Speaking and Writing Tests(400点満点)もあります。

① 初級:400点 ~ 590点
② 中級:600点 ~ 750点
③ 上級:760点 ~ 850点
④ 超上級:860点 ~ 990点

余談ですが、たいていの大学では、中級後半から上級レベルのスコアを取ると単位認定の申請できます。超上級だとさらに単位が上乗せされるケースもあります。

まずは自身がどのレベルなのかを把握し、そのレベルにあった教材で学んでいくのが良いと思います。その教材に真摯に取り組めばしっかりと点数が上がるようにはプログラムされています。
最近ではスマートフォン・タブレット用アプリにも TOEIC 対策と謳ったアプリがあるようですが、わたしは利用したことがないので、正直どのアプリが良いのかわかりません。

ちなみに、いわゆる偏差値50から60ぐらいの大学受験を突破した大学1年生は初級に該当します(もちろん中級や上級の人がいないわけではありません)。
いきなり難しい教材では長続きしない可能性がありますので、まずは初級向けの教材を手に取ってみてはいかがでしょうか。
TOEIC が公式に題している問題集もありますが、「そろそろ準備ができたかな」という段階でこちらには手を出すと良いと思います。

最後に、わたしは学生時代お金がなかったので、問題集は買わず、図書館にあるものをひたすら利用していました。
街の図書館にも TOEIC 対策用の教材は置いてあることも多いので、「買っても今後使わない可能性がある」ようでしたら、まずはそちらを利用してみると良いと思います。



Q.2 TOEIC のおすすめの勉強法はありますか?
何のアドバイスにもなっていませんが、おすすめの勉強方法は特にありません。
いや、あることにはありますが、それは多数あり、皆さんが今どういった能力を持っていて、かつどういった能力が不足しているかによって学習方法のアドバイスも異なると言ったほうが正しいかもしれません。

そこでまず、今自分は何点取れるのかを確認することから始めるのが良いと思います。
その際、制限時間は気にせず解きましょう。Listening だけでも45分ありますから、最初期の頃はまずフルパワーでどのくらいできるかを確認することが大切です。
1度に両方行なうのが難しいようであれば、Listening と Reading を別日に分けて行なってもだいじょうぶです。

その後インターネットで、「TOEIC 点数別 対策」とかで検索すれば、「X点だとこれが足りていないからこの勉強を頑張ろう」といった解説をしている人がたくさんいます。
この点に関してはわたしなんかよりもはるかに知識があって適切・的確なアドバイスを(そのブログで?)していると思います。
教材においても目標点数別のものも揃っていますから、今の自分の状況(点数)を知れば、おのずと何を手にして良いかもわかります。

世の中に売られている TOEIC の問題集や参考書は、私個人の意見としましてはどれも非常によく出来ていますし、目標点数別にもなっていて非常に勉強しやすい環境が整っています。
少し厳しい言い方になってしまいますが、オススメ云々やコツ云々の問題よりも「勉学を継続して行なえるか」のほうがはるかに重要です。
大学入学時点で 400 点未満だった学生が、ほぼ毎日 TOEIC の勉強を2時間程度した結果、2年後には 800 点を超えていました。もちろん、その間、わからないことを質問したり調べたりして解決していたようですが、「何がわからない」かも継続した学習の結果のすえ初めてわかることでしょうから、英語力向上の最大の‘コツ’は「継続」だと思います。



Q.3 中学英語が出来ない人が TOEIC を受ける場合、最初は何点くらいを目標にしたら良いですか?
これは少し難しい質問ですね。
というのも、中学英語(の単語)では、TOEIC 英語の大部分は聞けませんし、読めません。ですので、中学英語が出来ていないのであれば、そもそも「TOEICで○○点を目指す」という目標を掲げること自体がズレている可能性があります。
解法テクニックを使えば、「疑似的な点数」を取ることはできるでしょうが、テクニック全開で獲得した点数(英語力)には怪しい香りがします
その点、等級別になっている試験(例えば、英検)であれば、目標は立てやすいと思います。中学英語が出来ていないのであれば、まずは3級や準2級を、それも合格点を目指すのではなく、8割り以上できることを目標にするのが良いと思います。



Q.4 TOEIC の勉強は何を重点的にやったら良いですか?
まずは苦手な技能から取り掛かったほうがよいでしょう。
苦手な技能がゆえに後回しにしたくなりますが(それも決して悪いことではありませんが)、苦手な技能のほうが得点の伸びが高いですし、それができるようになることで自信にもなります。そして、自信が持てるようになることでやる気向上・持続にもつながります

「と言われても特にこれといったものは…」というのであれば、Listening から始めるのが良いかと思います。「聞ける」ことは言語学習の基礎であり、ほかの技能にも大きく影響を与えますから、まずは Listening ですからね。
また、語彙の増強も欠かせません。ただ、「解きながら語彙を覚えていく」のが良いと思います。
具体的には、初出の単語や覚えづらい単語をスマートフォンのアプリなどを使って管理するのが良いでしょう(例:「シンプル英単語帳」、「Quizlet」など)。



Q.5 TOEICなどで5か国の英語が流れますが、それぞれ何か違うのですか?
広い意味では方言とも言えますが、日本語でいう方言ほどの差はありません(例えば、日本語において、標準語と関西弁は明らかな違いがありますが、そこまでの差は TOEIC で使用される英語にはないということです)。
TOEIC などで使用される英語は、英語を第一言語として使用している(先進)国のものです。
どの国の英語が使用されてもしっかりと聞き取れることが本当の意味でのリスニング力ということになり、したがって、複数の国の英語音声が試験では使用されます。
なお、単語や文法による違いも多少あるのですが、それらの違いで点数が大幅に変わるということはありません(基本はアメリカ英語です)。



Q.6. TOEICやTOEFLはどのくらいの点数を取れたら良いのですか?
何のために TOEIC や TOEFL を受け(点数を取る)のかによると思います。
将来の就職活動や留学のためであれば、先方(会社や大学)が求めている点数を取る必要があるので、先方が求めている点数をまずは確認したほうが良いでしょうね。
ちなみに、TOEFL は北米圏の大学に留学するために提示を求められる試験です(イギリスでは一般に、TOEFL ではなく IELTS のスコアが求められます)。

もし自分の英語力を測るために受けるのであれば、現時点での点数はそこまで気にしないほうが良いですね。また、自分の英語力を目に見える形で証明したいというのであれば、外部試験は客観的指標としてはうってつけです。
わたし個人は、英検1級であろうが TOEIC 満点であろうが、真の意味での英語力を持っているかどうかはそれでは測れないと思っていますが、それでも世の中の人は英検1級や TOEIC 満点という「バッジ」(古い例えでは「印籠」)を見せると、『おーすげー!』と言ってくれます。そう言ってもらえることはそれはそれで気分が良いです。
いずれの目的にせよ、「高得点を取りたい」とは誰も考えると思いますので、それについて少しアドバイスを。

まず、上にも書きましたが、現時点での点数(実力)はあまり気にしないほうが良いです。
TOEIC にせよ TOEFL にせよ、そして英検にせよ、勉強した分だけ点数として跳ね返ってきます。大学生活は(ふつうにいけば)4年間です。高校生活よりも長いです。
1年間で TOEIC 800, 900点を取るのは難しいでしょうが、3,4年間で800, 900点は決して難しくありません。何とかなります。
しかし、継続して勉強しないとその3,4年間はあっという間に過ぎてしまいます。なので、4年間(人によっては2年間 or 3年間)という長いスパンを意識しつつも、達成可能な短い目標を立てることをおすすめします。

私は学生時代お金がなかったので、月に1度近所の図書館に行って、英検や TOEIC のノウハウ本を借りてきて、それを返却期限までに終えるということをしていました。それが私なりの「短い目標」です。あと、返却期限があることでやる気維持にもつながっていました。
実力がないうちは解くのにとても時間がかかるのですが、実力がついてくるとだんだんスピードが上がり(リスニングの場合、どんどん英語が聞けるようになり)、良い意味でラクになってきます。
何事もそうですが、実力がないうちが一番やる気が削がれます
自転車の練習を例に出せば、こけまくる初期の段階が一番つまんないです。せっかく買ってもらった自転車もどうでもよくなってきます。
しかし、それでも心折れずに頑張っていくと、少しずつ乗れるようになり、自然と笑顔がでます。その段階になると、自分の自転車も大切に扱うようになります。
それまでは「重い」「使いづらい」「使う意味あんのこれ?」と言っていた人が、英語ができるようになると途端に文法書や辞書を大切にしたりするのも、「できる人」特有の行動なのかもしれません。
「高得点を取る」というのは良い目標だと思います。
しかし、高得点を取ることよりも、「高得点を取ることでつく実力」のほうを楽しみに勉強してほしいと思います。
できないよりもできるほうが楽しいこと間違いないです!

あともう1つ、これは邪道な考え方なのかもしれませんが、もし今所属している大学に納得がいっていない(満足していない)、でも他の大学に入り直すのはちょっと…と思っているのであれば、自分の実力を証明でき、かつ、世間の人が納得する(認める、称賛する)ような「証」を手に入れてみるのも手です。
その「証」が、TOEIC / TOEFLであり、英検であり、はたまたは海外留学という経験です。しかも、運が良いことに、英語の世界には実力を証明する「証」がいっぱいあります。
ちなみに、日本の大学において最高レベルに英語ができるとされる「上智大学英語学科」や「東京外国語大学英語学科(正確には‘英語専攻’)」のTOEIC(Listeing and Reading Tests)の平均点は900点ぐらいだそうです。900点は確かにすごいですが、不可能ではありません。いやむしろ、数年かければ十分到達する点数です。

今の実力(点数)なんか気にせず、未来に向かって(できるようになっている自分を想像して)がんばってほしいと思います。

Good Luck!



Q.7 英検X級を取得するにはどれくらいの勉強時間が必要ですか?
「〇〇時間」と決めるのは、どのくらいの期間で取得したいかによっても変わって来るため、非常に難しいところがあります。
時間を決めるよりも、毎日安定して学修を続けるのが良いと思います。
よく「英検1級は超難しい」と言われますが、それは短い期間で取ろうと思えば難しいですが、長い期間(例えば、数年)をかけて取ろうと思えば、決して取れないものではありません。
なお、英検2級は「大学受験レベル」、すなわち「高校卒業」程度と言われています。



Q.8 英検X級とTOEIC Y点はどちらが難しいですか?
一概にどちらが取りやすい(ないしは難しい)ということは言えません。
というのも、両者は「英語」という点においては共通していますが、出題内容や傾向が異なるからです。そもそもTOEICとは「Test of English for International Communication(国際コミュニケーション英語能力テスト)」のことですので、ビジネス英語に近い内容が出題される傾向にあります。

また、世間一般で言う TOEIC は「TOEIC Listening and Reading Tests」のことを指していると思われますが、TOEIC には各200点満点の「TOEIC Speaking and Writing Tests」もあります。
本来、TOEIC はこの2つの試験を受けなければ意味がないはずですが、前者ばかりが独り歩きをし、多くの人が「前者」ための勉強に時間と労力を割いています。
しかし、「前者の」TOEIC で高得点を取っても「話す・書く」(つまり、使う)ことはできません。本当の意味での TOEIC 高得点者、そして「自分は英語ができる人材である」とアピールするには「後者の」勉強も欠かせないということになります。
PR
Copyright ©  -- 英語 Q and A --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]