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英語 Q and A

このブログは英語学習に関するさまざま質問とそれに対する私独自の回答を収めるために開設されたものです。 英語に関する悩みを少しでも減らし、実りある学修を続けていきましょう。 タイトルをクリックすれば閲覧できます。

   

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英語に関する素朴な疑問(その1)

Q.1 外国人選手のインタビューで I mean ~ と You know ~ をよく聞きます。使い方と意味を教えてください。
Q.2 筆記体は今は使わないのですか?
Q.3 肯定文では some、疑問文・否定文では any と習ったのですが、Would you like some coffee? のように疑問文中に some が使用される例があります。これはどういうことなのでしょうか。
Q.4「わたし」を意味する I が常に大文字なのはなぜですか?
Q.5 i'm lovin' it の文頭 i が小文字な理由を教えてください。
Q.6 外国人は brother や sister という言葉を使う時、相手に「妹?姉?どっち」とはならないのですか?
Q.7 よくアメリカ英語とイギリス英語という言葉を聞きますが、両者はそんなに違うものなのですか?
Q.8
電子辞書よりも紙の辞書のほうが良いと言われていますが、なぜですか?また、紙と電子の良い点と悪い点を教えてください。
Q.9
日本人歌手が英語が入っている歌をよく歌いますが、英語の発音、使い所は正しいですか?

Q.10 マンガやアニメのキャラクターの名前が(英語になると)変わるのはなぜですか?


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Q.1 外国人選手のインタビューで I mean ~ と You know ~ をよく聞きます。使い方と意味を教えてください
実際の経験からある表現に興味を持つということはとても大切なことです。
でも、私の説明なんかよりももっと高性能なものが世の中にはすでに存在しています。
それは辞書です。
辞書は「学習者の目線」に立って編纂されたものが多く、皆さんが気になりそうなところに多くの解説が割かれています。
試しにお持ちの辞書で「mean」と「know」を調べてみてはいかがでしょうか。



Q.2 筆記体は今は使わないのですか?
今は学校で習うことにはなっていないので、使うことはありません。
学校の若い先生には筆記体を知らない(書けない、読めない)という人もいます。
筆記体は書く場合は良いのですが、読む場合に相手の字次第で(つまり下手だと)読めない場合が多く、現在ではそこまで重要とは考えられてはいません。



Q.3 some は肯定文で、any は疑問文で使うと習ったのですが、Would you like some coffee? のように疑問文中に some が使用される例があります。これはどういうことなのでしょうか。
疑問文で some を使うのは、相手が yes と返答してくることを前提(想定)としているときです。

Would you like some coffee?(コーヒーはいかがですか?)と、yes と答えくることを前提として尋ねることで、「こちらにはそういう準備ができています。欲しければ言ってください」ということを伝えることになり、全体として丁寧なニュアンスとなります。

もう1つ別の例を見てみましょう
昨日学校を休んでしまい、その分をどうすれば良いかを先生に尋ねたところ、次のように回答されたとしましょう。

② Do you have some friends?
③ Do you have any friends?

②の場合は、質問者に友達がいることを前提にしていて、その友達にノートを見せてもらえば良いと答えていることになります。
一方③の場合、転校してきたばかりでまだあまり学校に馴染んでいない生徒に対して、「友達いるかな(できたかな)?」と心配の気持ちを込めての質問となるでしょう。
(なお、嫌味として③を用いる場合もあります)


話をまとめれば、相手が yes と答えることを前提としていれば疑問文であろうが some を使い単に質問をしているのであれば any を使うということになります。

自分にとっての未知の知識はたくさんあります。
「気になったらまずは調べる」というくせをつけておくと、気がついたら ‘物知り’ になっていて、英語力も高まっていると思いますよ。



Q.4 「わたし」を意味する I が常に大文字なのはなぜですか?
Q.5
i'm lovin' it の文頭 i が小文字な理由を教えてください
この2つの質問は重なる部分があるので1度に回答します。
これは学者の間で(良い意味で)問題となった表現ですが、集約すると次の2つになります。

〇理由1
ich → ic → i という歴史的な形の変化(段々と語数が減った)の結果、i 単独で用いられると印刷の際に写らなくなるため、常に大文字 I と表記するようになった。しかし、i'm のような「2文字」ではそれが解消されるため、問題がなくなる。

〇理由2
デジタル機器(PCやスマートフォン等々)において、大文字を表記するには、シフトを押すなどの「手間」がかかる。〈若者〉はその手間を省いて全ての文字を小文字で打つ傾向があるため、それを応用したキャッチコピーとなっている。

「I が常時大文字で使用される問題について」の説明は以上となりますが、実は i'm lovin' it にはにはまだ2つ解決しなければいけない問題があります。

(a)love が進行形になっているのはなぜ?(love のような状態動詞は進行形にしないはず)
(b)そもそもこのキャッチコピーの「日本語訳」は何?

私が回答してばかりでは≪自学自修≫にならないと思いますので、気になった方は少し考えてみたり、調べたりしてください。



Q.6 外国人は brother や sister という言葉を使う時、相手に「妹?姉?どっち」とはならないのですか?
もちろん、なります
ただ、アメリカでは日本ほどの上下意識がありません。いわゆる目上の人に対して下の名前で呼んだりするのもその一例です。

しかし、当然ながら、「兄」なのか「弟」なのかを明確に述べる場合もあり、その場合は、older (イギリス英語では elder も使われますが、若干古い表現です)や younger を使用すれば OK です。

ちなみに、日本語の「きょうだい」(兄弟、兄妹、姉妹、姉弟)は、男女問わず「兄・弟・姉・妹」に対して用いられますが、英語ではそれを sibling といいます。したがって、Do you have any siblings? というのが万能な尋ね方になります。



Q.7 よくアメリカ英語とイギリス英語という言葉を聞きますが、両者はそんなに違うものなのですか?ちなみに、どちらがメジャーな英語ですか?また、他にも○○英語というものはありますか?
アメリカ英語とイギリス英語は違う点もありますが、両者はともに「英語」ですから、共通点のほうが圧倒的に多いです。
今ここでそれらを挙げるとキリがありませんので、詳しくはインターネット等で調べるのが良いかと思いますが、両者の違いが顕著に現れるのは「発音」と「語彙」です。

「発音」については、アメリカ大統領の演説とイギリス首相の演説を聞き比べれば(内容は理解できないとしても)、両者の違いをなんとなくは感じ取れると思います。

世界の英語の主流はアメリカ英語です。
何ともいっても両国の人口が違いますし、経済的な影響力もアメリカのほうが強いので、アメリカ英語が一番よく使われます。

日本の英語教育も基本はアメリカ英語なのですが、ALT(昔はAET)と呼ばれる英語指導助手は各国から集まってきますので、その先生がイギリス人やオーストラリア人、ときにフィリピン人ということも十分ありえます。

英語が世界中で使用されることになった結果、各国の言語が反映された'本来の英語とは少し違う'「○○英語」というのが生まれることになりました。インド英語やシンガポール英語などはその代表ともいえ、「発音」や「語彙」だけでなく、ときに「文法」にも違いがあります。
1つの言語がここまで世界中に飛散するということがこれまでの人類史にはありませんでしたので、かつてはイギリスだけで使用されていた英語という一言語が今後どういった進化、発展(もしくは覚醒)が起きるのか、多くの言語学者が注目しています。

ただ正直な話、英語がある程度できるようになるまでは「○○英語」はあまり気にしなくて良いと思います。
英語学習には「巷のうわさ」が非常に多いですが、そればかりを気にしていても先に進みませんし、ある程度できるようにならないとその違いに気づくことすらありません。
『でも使うときに恥をかいたら、、、』と私もよく心配していましたが、外国語を学ぶ際に恥をかかないということはありえません。絶対に恥をかきます。むしろ、『今日はどんな恥をかいてやろうかな』ぐらいの気持ちで学習に臨むほうが言語学習としては適切な心構えだと思います(恥をかくことで精神修業にもなります)。



Q.8 電子辞書よりも紙の辞書のほうが良いと言われていますが、なぜですか?また、紙と電子の良い点と悪い点を教えてください
まず、紙の辞書と電子辞書の良い点・悪い点からお答えします。
両者の良い点・悪い点を並行してみていきましょう。

〈紙辞書・電子辞書のメリット・デメリット〉
青字がメリット、赤字がデメリット
〈紙の辞書〉 〈電子辞書〉
多くの見出し語が見られる
→語義がたくさんある場合に特に有効
少数の見出し語しか見られない
他の単語も並行して見られる
→関連語も一緒に確認できる
1つの単語しか見られない
安い
→最近では安くダウンロードできることもある
高い
半永久的
→ただし、買い替えは必要
電池切れを起こす
記憶に残りやすい
→そういう検証がある
記憶に残りづらい
重い 軽い
→持ち運びには便利
検索に時間がかかる 検索がラク
→文字を打ったり書いたりするだけで検索可
汎用性がない 汎用性がある
→他の機能(国語辞典等)と同時に使える
発音記号から音声を予想するしかない 音声機能がある
→音は大事!
2色刷りまでが限界 フルカラーで見やすい
→カラーは大事!

などなど、終わりなき戦いではありますが、最終的には「好み」の問題だと思います。
個人的には、どちらかだけを使うといった偏った方法ではなく、両者の良い点・悪い点を正しく理解し、「二刀流」でバランスよく使っていくのが良いと思います。

もう1つのご質問ですが、「電子辞書よりも紙の辞書のほうが良い」とおっしゃる方の多くは、「先生」に属する人ではないかと思われます。
単語をただ単に調べたり、音声を単に知りたければ「電子辞書」で十分です。しかし、こと学習となった場合、「紙の辞書」のほうが適しています。

辞書に関して話をするのはほとんどが先生だと思われ、また、先生は生徒・学生に学習を促すはずですから、「電子辞書よりも紙の辞書のほうが良い」とおっしゃるのだと思います。



Q.9 日本人歌手が英語が入っている歌をよく歌いますが、英語の発音、使い所は正しいですか?
物によると思います。
たとえば、全部英語の歌詞であるなら、概ね、発音も使い方も正しいでしょうが、日本語の歌詞に一部英語になっているものは「日本語として」歌っている可能性があります。その場合、発音も日本語的でしょうし、英語としての使い方も正しくないこともあります。

あまり個別具体的なものを出すのはよろしくありませんが、Can you celebrate? という英語は「お祝いしようよ」という意味で、これからパーティーをしようとする人が言うようなセリフであって、(恐らく多くの日本人が勘違いしている)「結婚してくれませんか」ではありません

また、歌のコトバと我々が普段使用するコトバは同等ではありません。
全ての歌がそうというわけではありませんが、歌の歌詞は比喩に富んでいることが多く、作文などとは全く違った文構成をしています。
しばしば、『英語の歌はとても良い練習になる』と言われますが、これは正しい場合と正しくない場合があります。練習する歌は選ばなくてはいけません。簡潔に言えば、独特な歌い方や歌詞の使い方をしている歌は避けたほうが良いでしょうね。



Q.10 マンガやアニメのキャラクターの名前が(英語になると)変わるのはなぜですか?
細かい理由は私にもよくわかりませんが、そのまま英語に(直訳)すると、

①英語としては不適切な表現となってしまうから
②英語としては意味がわからない(何を言いたいのか理解できない)から

ということはよく聞きます。

また、③単語から連想されるイメージとキャラクターに差があるや、④発音がしづらい、といった理由も挙げられると思います。


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「英語に関する素朴な疑問(その2)」はこちら
「英語に関する素朴な疑問(その3)」はこちら
「英語に関する素朴な疑問(その4)」はこちら

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